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【ねた】無電源ヘッドフォンアダプタ(アッテネータ)を作ろう

『ヘッドホン出力ではなく、ライン出力(AUX)にヘッドホン(イヤホン)を繋ぎたい。
けれどヘッドホンアンプは電源が必要だから
(電池交換とか電源コードが増えるのが)面倒…』
なんて需要は、普通は無いとは思いますが、
我が家で必要になったので、適当に作ってみました。

手元ボリュームの一例

手元ボリューム付きのイヤホン OR 手元ボリューム付きの延長ケーブルを、
ライン出力に繋げてやれば目標達成する気もしますが、
スライド式の手元ボリュームはガリオーム化するのが目に見えているので、
普通の回転式ボリュームを使えるような回路にします。

ライン出力端子にイヤホンを直結すると、電圧が高すぎて、
ちょっとボリュームで絞って済むような感じではありません。

それに、一般的なボリュームは小さな物でも1kΩ、またライン出力も10kΩ程度の設計で、
よくあるイヤホンのインピーダンス16Ωと比べると、どちらもかなり大きい。
ライン出力側の駆動が設計外の低インピーダンスに追いつかず、
イヤホンの音質が明らかに劣化してしまいます。

トランスを使えば、電圧を落としつつ、その分の電流を確保できるわけで、
マルツでアウトプットトランスと呼ばれる信号用トランスを買ってきました。

買ったのは橋本電気のサンスイトランス。
いろんな種類がありますが、巻き線比が12:1のST-32にしました。

回路図
Hp_att
特に変なところはありません。2連ボリューム(1kΩ~10kΩぐらい)とトランスを繋いだだけ。

トランスの1次側インピーダンスが低いので、ボリュームはBカーブを推奨します。
(疑似Aカーブになります)

僕が買ったトランスは12:1で、液晶テレビの音声出力に繋いで使う限り十分な音量が得られるのですが、
ライン出力の音量が小さめの機器や、低能率のイヤホン・ヘッドホンを使う場合は、
回路図のように10:1のトランスがいいかもしれません(その分、音質は痩せますが)。

ライン出力側の機器とトランスの間にボリュームが入るためまず問題ないとは思いますが、
イヤホン・ヘッドホンを接続しないまま、ライン出力のみ接続すると、機器を傷める可能性があります。
出力側(トランス2次側)に1kΩぐらいの抵抗を入れたら精神衛生上いいかも。
Hp_att_r

今時の機器に接続する限り問題ないはずですが、故障等に関しての責任は負いかねますので、ご利用はくれぐれも自己責任でお願いします。

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電子工作/AVRマイコン」カテゴリの記事

コメント

完璧でですね。ちょっと大きめですが・・・。私もマルツ電波にいきますよ。またよろしくお願いします。

投稿: ひで | 2012年12月 3日 (月) 09:03

最大の問題はトランスの価格だったりします。
巻き数にもよりますが、だいたい500円ぐらい。ステレオだと2個1000円…

投稿: mem96 | 2012年12月 3日 (月) 20:47

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